宿のお隣は、200円を入れて入口を開ける形式の歴史ある共同湯、長生湯。
丸長旅館は、創業明治44年(1911年)、約100年の歴史を持つ宿です。初代は伊東長八さん。長湯温泉でも珍しい、代々伝わる宿でオーナーの伊東義文さんは4代目にあたります。
平成16年に旅館を継いで、その時に今の旅館の姿となりました。
創業当時の頃の長湯温泉は、川底から湧く温泉を竹を利用してお湯を汲み上げていました。
そして訪れる多くの方は湯治客でした。
伊東さんは地元の小中学校、高校を卒業し一度上京し東京の大学に通ったあと、旅館業をやりたい!実家の宿を継ごう!と、湯河原の料亭旅館で長年修行をしました。料理に定評のあるその旅館では、料理だけではなく営業や人事まで幅広く経験しました。そして、修行を終え跡を継ぐために長湯に戻ってきました。
ガラガラと引き戸を開けて入ると、広い玄関があり、季節のしつらいが。
館内は、温かい和の照明や飾りなどに、落ち着きと清潔感を感じます。
和室の客室は全部で6部屋。
床の間には、掛け軸と季節の花などが飾ってあり、何故だかほっとする空間です。
温泉は、ぬるめの温度。ただ、ゆっくり入っていると、炭酸の効果で体はぽかぽかしてきます。
3つあるお風呂は、すべて貸切湯で、落ち着いた雰囲気。他の人を気にすることなくゆっくりと疲れを癒すことができます。
食事は、一品一品を丁寧に。をモットーにしているそうです。
1階にある食事処で、ゆっくりといただくことができます。
オススメは、水の豊富な長湯で作られた豆腐を使用した湯葉料理。
他にも、地元の食材を使った目からも楽しめる料理の数々が出てきます。
朝食は、お客様の時間にあわせてごはんを炊き上げています。つやつやとした炊き立てごはんでさわやかな朝を迎えられます。
まとめ
オーナー伊東さんは、旅館は感動産業といいます。感激ではなく、感動を与えたいと、優しいまなざしながら力強く答えてくれました。
清潔感のある館内に、手をかけた料理の数々はちょっとした記念日に訪れるのにも良さそうです。
竹田は、地震で被害を受けることなくどの旅館も元気に営業しています。
熊本地震の影響で、例年になく静かだったGWを過ぎて、ぜひ心を癒しに訪れてみてください。